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「ふう、やっと喋れるわ! あーあーあーッ! まったく叫びたくなる気分よ!」
私の周りを忙しなく飛び回りながら、ギャーギャーわめいているのはカーミラ。相棒を自称する喋るコウモリである。
んで、魔道書アニマルとやらの一匹であると自称している。ナコト写本とやらが顕現した姿だとか……。
それはともかく。
「ん、葵ちゃん。生徒たちが瓦礫の山に集まっているわよ」
「うん、そうみたいね」
草原のあちらこちらに見受けられる瓦礫の山が気になったのは、何も私だけではない。先客が数人いたわけだ。
「あ、享子! アンタまだ学校に残っていたの!?」
「う、うん……」
なんてこった! 妹の享子もこのワケの分からない世界へ来てしまっていたようだ。
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