第1章 異世界へ!

4/48

129人が本棚に入れています
本棚に追加
/1136ページ
「う~お姉ちゃんも無事だったんだね!」 「うん、パソコン室にいたよ! さっきの地震すごかったわ!」 「わ、私はお友達と一緒に屋上にいたよ。それにしてもここはどこなんだろう……」 「さあ……。ただここは私たちが知っている世界じゃないと思う」  妹の享子はドジでおっちょこちょいで、おまけに気が弱く人見知りが激しい。  そんなこんなで以前の学校でイジメの対象にされてしまっていた。  姉妹そろって背が低いけど、私たちを性格が正反対なんだよなぁ……同じ猫科の動物でもヒョウとイエネコって具合に。 (ん~今の学校に転校してから友達ができたみたいね)  ま、とりあえず今のところは安心かな? あのコのことだから気は抜けないけど……。  さて、姉妹の会話等々はともかく。 「この瓦礫の山はテレビとか冷蔵庫とか家電製品の山だね」 「ノートパソコンなんかもあるね……っと、まだ使えそうだな」  瓦礫の山を構成しているのは、冷蔵庫やテレビ、パソコン用のディスプレイ、それにまだ使えそうなノートパソコンなどの家電製品である。 「ここは家電製品なんかの廃棄場なのかな? あ、自転車や自動車もある」  よく見ると自転車や自動車なんかのシルエットも……。まだ十分に乗れるくらい新しいモノもある!?
/1136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

129人が本棚に入れています
本棚に追加