1章,はじまり
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俺達が出会ったのは 冬が過ぎたことすら 忘れてしまうように 辺りの空気は少し暖かく、 土からそびえ立つ木々には 新芽が所々生え渡り、 雲の間からは眩しくない 太陽の光に体中を照らされ どこか自分の何かが 満たされているような 気がしてしまう そんな春のことだった。 また今年も、 この季節がきてしまったのか。
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