第1章

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鮎美の生まれたのは 冬の寒い時期 その当時には珍しい自宅での出産 なぜ自宅で産んだかと言えばお姑さんの 『家で生みなさい』の 一言で決まった事だった。 愛人の子供を孕むのはあってはいけない事だからだ そして生まれたのは約3500gの大きな赤ちゃんで、産声は火がついたようにギャーギャー泣いていた。 鮎美の母親は良いところに嫁ぎ、家事はお手伝いさんがすべてやってくれるなような屋敷に住んでいたのだが、 何時もなにかもの足りずに退屈な日々を過ごしていた
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