37人が本棚に入れています
本棚に追加
「子供を??」
「そ。男の人と女の人が、本当に愛し合ってる時にだけ出来るの。」
「嫌いな人なら??」
「ん~、どうだろう…」
左手の人差し指を口元に当て、彼女はしばらく考えた
「こ~ちゃんが、もし女の子なら、嫌いな人の赤ちゃんをお腹の中に入れたい??産みたい??」
「ヤダ。」
「それと一緒。嫌いな人とは、絶対したくないの。」
「ならよ…担任の先生と生徒がやるのは良いのか??」
桃は、目を大きくした
「そんなの見たの??」
「姫子がよ…小学校の時、目隠しされて、両手縛られて、やらされてたんだ。」
「そんなの、絶対無理矢理だよ!!」
「どうすれば良いんだよ…」
「…」
黙り込んでしまった二人…
「こ~ちゃん。」
「ん??」
「過去より、今、だよ!!」
「ん??」
「今は、姫子ちゃんの心のケアをするの。毎日ちゃんと姫子ちゃんの所に行ったり、お喋りしたりするの。」
「…」
私は少し悩んだ
彼女が嫌がらないだろうか??
ただでさえ、男の人を怖がってるのに…
「大丈夫、こ~ちゃんなら出来るよ。」
そう言って再び私のおでこにキスをした
彼女は、私の事は何でもお見通しだった
「ちゃんと、お部屋片付けとくのよ。お茶入れてくるから。」
「ありがとう。」
彼女が部屋から出た時、彼女のエプロン姿に気付いた
そして、胸には変な高鳴りが…
息苦しくなり…
胸が締め付けられ…
体が熱くなり…
桃の顔が頭に浮かんだ…
最初のコメントを投稿しよう!