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『鎖男って知ってる?』
『あぁあの噂話ですね』
『なんかさ、アレってマジらしいんだよね!!』
『まさか(´・ω・)あんなのただの噂話ですよ』
『いやいやいやいや!!
この前の事件の夜、友達の彼氏の友達の従兄弟が近くを通りかかったら聞こえたんだって!!』
『何が?
てゆうか遠いですね(;・ω・)
それって知り合いの範疇なんですかね?w』
『知り合いでいいの(`・ω・´)
』
『はぁ^_^;
それで?一体何が聞こえたんです?』
『鎖の音』
『へ?』
『だから鎖の音!!
ジャラジャラ…って少しだけだけど!!』
『寝ぼけてたんじゃ?´-ω-`)』
『ホントだって!!
怖いよねーホント(´Д`)
彼氏に守って貰わないと(*´∇`*)』
『スウィーツ(笑)乙w
てゆうか今の流れでその話にいくんかw』
『て、ことで今から彼氏と電話するんで落ちます(*´∇`*)』
『散々喋って落ちるんですか(#・ω・)ピキピキ』
ベッドに寝そべっていた少女はパタンと携帯を閉じた。
どうやら相手は本当に落ちたらしい。
返信が返って来ることはなかった。
(あーあ。
サークルのスレも今誰も居ないしなぁ)
つまらない。とばかりに携帯をベッドの上に軽く投げ出して、少女は大の字に大きく伸びをした。
投げ出された携帯はまだ買ったばかりのようで真新しく傷ひとつ無い。
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