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俺としたことが、どうやら出勤前に鍵をかけるのを忘れたらしい。
仕事柄、夕方出勤で帰るのは深夜か朝明けだ。
物騒だから気をつけなきゃな。
などと思いつつ、とりあえず部屋に入る。
「ただいま~」
誰もいない真っ暗な部屋に淋しく児玉する。
勿論応答なんかない。
疲れたから今夜はこのまま寝てしまおう。
ネクタイを緩めると俺は疲れきった身体をベッドに思い切り投げ出した。
「ふぎゃっ!?」
何かを潰してしまった感覚。
短い悲鳴。人間・・・?
誰か布団の中に・・・いる!!!
俺はNo.1ホストだから女が忍び込むことはしょっちゅうだ。
ため息混じりに布団をめくる。
俺は目を丸くした。
女じゃ・・・ない?
中学生か高校生くらいだろうか。
童顔な少年がプルプルと震えながら俺を見ていた。
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