♦第11話 傷痕♦

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機能停止が自然的あるいはそれに類するものならばまだ良い 「2号機に切り替わりました」 複数の機体を一定距離を離して飛行させることで、その機体の状況を確認できるのだ 「なんだ、これは!?」 モニターは1号機のやや後方の、川の手前を飛行していた 1号機の状況を確認しようと岐阜方面を確認しようとしたその時、モニターの左から右に向けて何かが通り去った 槻帝は計測計を見て、驚き口を開いた 「熱量を感知。あれは小型ミサイルね」 数年ぶりに実感するミサイルという文字に、頭を巡らせながら、その場の全員が確信した その確信論を裏付ける出来事が、誰かが口に出す前に証明された モニターの左部分に白みがかかり、熱計測計に変化が生じたのだ 「あの方向は?」 「3号機ロスト!!」 どうやら何者かの攻撃が1号機ロストの原因のようだ 結果的に槻帝の判断が、名古屋入り前に、敵の存在を認識させることとなる やがて、2号機も白い光に包まれ、偵察機部隊は全滅した
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