♦第3話 転♦

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勝志は病室のような部屋のベットで目覚めた 「ここは?」 周りを見渡しドアを見つけると、立ち上がろうとして思い止まった そうだ・・・・ 警視庁の前でなぜか引かれそうになって、戦闘機が発車したんだ 順に身に起きたことを思い出していく勝志は、車から身を守るため自身の体を怪我したことを思い出した 勝志は布団を捲り上げ、自分の足を見る 「やっぱり・・・・」 普通の人間ならば、警視庁から戦闘機が出てきた時点でなにがなんだかわからなくなりそうだが、勝志は違った 足を怪我していることから、一連の事件が夢ではなく現実だと考えたのだった しかし勝志は逆に、非日常が訪れたのだから、非日常がさらに起こるのではないか 漫画などでよくある傷の完治を期待してしまった 期待が外れて勝志は、自分の考えが馬鹿であったことを痛感した そんなことがあってたまるか!! それでは魔法の世界に迷い込んだことになる ある意味未体験であるし、魔法世界というものを味わってみたいという欲望はある だが、勝志が望むのは1つ 現世への帰還 楽しく毎日が幸せだったあの時間・場所、そして仲間に会いたい 勝志はこの世界に来て初めて、堅い決意をするのであった
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