♦第3話 転♦

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勝志の決意が終わり、それを見計らったように、部屋のドアが外側から開かれた 「おっ。気がついたようね」 現れたのはスーツ姿の女性 ベットの前の記憶がある勝志は、それが警視庁の前で助けてくれた人だと判断するのは一瞬だった 「戦闘機を見るのが、そんなにショックだった?」 女性はニヤニヤしながら言うと、寝ている勝志の横に来て、椅子に座った 「私は、国本奏。よろしくね♪」 名前を聞いた勝志は驚いた 「国本って、俺も国本なんだが?」 女性は手に持つファイルから一枚の紙を取り出す仕草をしながら 「ああ。あなたも国本でしたね。残念ながら私も国本なの。国本同士よろしくね」 まったくなんという偶然なんだ。 国本という名前がばっこしているなんて考えられないし、むしろ稀少種だと思うのだが。 いや、待てよ。偶然と考えるからいけないんだ。 CLAMPアニメで有名なツバサクロニクルでも言ってたじゃないか。 (この世に偶然なんてない。あるのは必然だけ。) つまり、これも必然。 言い換えるなら運命。 ってことは、ゴッド五十嵐が仕組んだな。きっと
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