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「ところで、なぜあんな所にいたの?監視カメラで見たけど、突然道の真ん中に・・・・」
勝志は密かな考えを止め、答えようとして思い止まった
「ああ。俺もよくわかんないんだけど、まあ、好き好んで行くわけないですよ。ましてまだ死にたくないですし」
「そう。まあそれならいいんだけど」
「それより、あの戦闘機が何なのか知りたいんですけど・・・・」
奏は目を見開いた
「あなた、もしかして本当に知らないの?」
「何がです?」
対する勝志は冷静なものだった
勝志が真剣な眼差しで聞いてくるので、奏は真面目に答えた
「あれはその名の通り、戦闘機の発進よ。どこかで事件が起きた時、それが武力抗争だったとかいう緊急事態時に戦闘機が出動するの」
勝志は初耳だったが、口を挟まず真剣に聞いた
「旧世代のようにパトカーとかは地上しか走れないし、テロ級の人命がかかったときなど時間がかかるわ」
初耳だが最もな理由だ
「だがら戦闘機が出動するの。まあ普通は航空基地から出動するのが多いけど、たまに警察署からもあるわね」
警察署から戦闘機が出動
想像するだけで身震いがする
「それにしても、学校で習わなかったのかしら。それともただびっくりしただけ?」
勝志はしかし嘘を言った
「びっくりしただけです」
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