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カツカツカツカツ
ブーツの音が辺りに反響する
先が見えない長い廊下を足早に進む一団がそこにいた
戦闘を女性とし、続いて数十人がその後を追う
やがて一団の目の前に分厚い巨大な扉が迫ると、一団の1人が走って扉の右下にあるパネルを操作する
「「遅いぞ。国本!!」」
どこにあるのか、スピーカーから音声が聞こえる
「申し訳ありません。病人を見舞っていました」
「「まあ、よい。直ちに搭乗し、出航しろ!!」」
音声と共に分厚い壁が両脇へと音を発ててスライドする
「はっ。国本奏。直ちに搭乗し、出航します!!」
奏を先頭とした一団は扉の奥にある、巨大な潜水艦に向かい歩き出す
作業員が行き交う中、一団はそれぞれの持ち場へと別れ、奏と数人は作戦司令室へと急行する
「これより、日本海軍全軍は上海を目指して出航する。全軍、発進せよ!!」
奏の一声で辺りはいっそう騒がしく蠢いた
「艦長。発進準備完了しました!!」
「水瓜、発進!!」
こうして日本海軍旗艦水瓜が発進したのを皮切りに、潜水艦の艦隊が夏空の福岡を出航した
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