♦第3話 転♦

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「まさかロシアではないだろうな?」 「ありえん。とは言いきれないことが嫌だな。もし、ロシアと手を組んだのならば、大変なことになりますぞ?」 議論などが飛び交う大広間は国家首席の言葉により静まり返った 「ロシアが寝返るとは考えにくい。現に北朝鮮と戦争をしていることからも明らか。昔から北朝鮮とロシアは犬猿の仲ではないか」 少しの沈黙の後、同意したのか話が変わった 「では改めて、各国軍と北朝鮮軍の状勢について報告いたします」 大広間が暗くなり、テーブルが光を放ち何かを映し出した それは世界地図と多数の点・模様が描かれている、情勢モニターであった 「現在、戦場の近くにある沖縄・福岡基地から発進した、米日連合軍先遣隊が上海港にて北朝鮮軍と戦闘開始・・・・」 画面が移り変わる 点や模様が少し移動し、特に上海地方では激変した 「激しい戦闘の後、米日連合軍先遣隊は一時退却。北朝鮮は先の問題もあり、化学兵器ならびに大量破壊兵器を所持しています。米日連合軍先遣隊はこの理由での一時退却をしたとのことです・・・・」 回りを取り囲む中国上層部の面々の顔がいっそう引き締まる
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