♦第4話 開戦♦

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因果なのか、彼は再度アフガニスタンでアルカレイドの一員として復活した だが今までとは明らかに違う 生まれたその日から戦争を体感し、肉親や知り合いが死んでいくなかで、悲しむ暇さえなくただひたすら生きるために戦っていたその日々とは違う 彼は明確な指針を手にいれた もう一度生きることをさせてくれた神様の行為を無駄にすることなく、戦争に勝つため、肉親や知り合いの仇である世界を討つために彼は戦う そんな思いが彼を強くさせたのか、日を追うごとに彼は成長し、組織の幹部まで登り詰めた 長年に渡る中東イスズ戦争もようやく収まりつつあり、休戦ないしは終戦となりつつある日の出来事 何の前触れもなく、幹部の座にあるハバリスタの耳に、ある情報が入った 報告してきた者の話が気になり、自分用の簡易テントの中で通信機器を手に取り、受話器を耳に充てると、彼の人生を大きく変えることになる声と出会う
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