♦第4話 開戦♦

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『・・・・アルカレイドの者か?我はフェコンド聖戦の1人である』 正直、部下から[フェコンド聖戦]という言葉を耳にするとは何かの間違いだと思っていたが、フェコンド聖戦の1人であるハバリスタだからこそ、その意味が理解できる 「フェコンド聖戦・・・・。誰から聞いた?」 震えが止まらない 神が言うにはフェコンド聖戦に選ばれた者は数人で、世界中に散らばっているという それが誰にもその事を伝えていない自分を、この世界に住まう数えきれない人間から特定しコンタクトを取るのは、現実的にありえない 『その様子だと、貴様も聖戦の1人のようだな?』 誰から聞いたという質問の返答はなかったが、電話の向こうの1人は、間違いなく聖戦の1人だろうと確信するのに、時間はかからなかった 「ああ、そうだ。だが・・・・」 (・・・・目的はなんだ?) (・・・・自分はフェコンド聖戦に勝利しなくても、この世界で生き延びてやつらに復讐さえすればいい・・・・) (・・・・だが他の聖戦メンバーは、普通に考えればフェコンド聖戦に勝ちたいはず) (僕の居場所をどうやって知ったかはわからないが、わざわざ警戒させることはないし、僕を片付ければいいじゃないか)
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