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『・・・・俺と世界を獲らないか?』
その言葉はハバリスタの胸を揺さぶった
『つまり、仲間にならないか?・・・・ということだ』
(・・・・何言ってんだ、こいつ・・・・)
(だが、よくよく考えてみれば世界を獲るのに効率が良いことは仲間を増やすことだ)
(聖戦メンバーは数人・・・・)
(そのほとんどが世界統一を目指し、争い合うだろう)
(その争いはお互いを疲弊させ、どちらかが勝利するか、第3者の出現で確実に敗北する)
(・・・・つまり、仲間を集めて戦うことで疲弊を最低限に抑えることができる)
瞬時に頭の中で思考を廻らせ、ふう~とため息を浸くと、また考えが廻ってきた
(だが、1つ誤算をおかしたようだな)
(いや、誤算というほどでもないか)
(僕は世界統一なんて、どうでもいい)
(なにしろ世界を知らないのだから、世界統一なんて荷が重すぎる)
(だから仲間にはならない)
(・・・・だが、僕を選んだことは幸いだったな)
(僕は聖戦に興味ない)
(だからこの話はなかったことになるんだ)
考えをまとめたハバリスタは、今までの興奮を治め、冷静に返答する
「どこにいるどなたか存じませんが、僕は聖戦には興味はありません。あるのは・・・・」
復讐だけだ、と言おうとして、驚いた
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