♦第4話 開戦♦

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一生をアフガニスタンで育った僕は、世界を知らない 言わば鳥籠の中の飛べない鳥 だが、あと少しで飛ぶことも鳥籠を壊すことだってできるようになる 『ふん、そうか。お前は実力主義者か。・・・・よかろう、我々の組織を明るみにするわけにはいかないが、実力を見せてやる。お前の考えは、中東一、いや世界一ともいえるアルカレイドの幹部であるお前と並べるのはいないということだろうな。確かに存在しない。・・・・だがな組織は数ではない。俺もお前と同じ実力主義だ・・・・』 (実力主義・・・・か?) (たしかにそうかもしれない) (アルカレイドの組織自体、実力次第で幹部にもなりうる) 『俺の組織はアルカレイドほどの人員はいないが、技術がそれを補充する。明日の正午、その現実を見るといい。それで気が向いたらその日のこの時間にまた連絡する』 その言葉と共に通信は切れた 実力主義 (ふふふ。面白い) (やつの実力を見せてもらおう) 実力主義者には実力主義者なりの対抗心が彼にもあり、かつてない高揚が彼を興奮させた 夜中の3時、甘い明かりのテントから出てきたハバリスタは自分のテントに行き、下半身丸出しで布団を被った
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