♦第4話 開戦♦

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《中国・北朝鮮国境付近》 中国の国家首席を乗せた精鋭部隊は、秘密裏に北朝鮮との国境線の前に車を停めていた 「何を考えているんだ国家首席は・・・・」 「本当だよ。あの北朝鮮と手を組むなんて・・・・」 「国家首席は我々人民を見捨てる気か?」 「北朝鮮と手を組むんだ、国際社会から孤立することは間違いないというのに・・・・」 精鋭部隊は、国の存亡の時だからこそ聞こえない声を漏らす 常ならば、作戦以外の会話はその兵士を死に追いやる 「何しろ、核ミサイルで脅されたそうだ・・・・」 兵士の会話を聞き、それでも処罰しないのはやはり国の一大事だからだろう 「よくはわからんが、ロシアも北朝鮮と共合しているかもしれんのだ」 1人だけ核心をついて話すのは、精鋭部隊の部隊長である 彼には国家首席をわざわざ北朝鮮との国境線に立たせる意味を知る権利がある だが、国家首席からは確かな情報は得られなかった 「第1ラインに反応。北朝鮮側から使者が来ます」 通信兵からの報告で、部隊は本来の姿に戻る 「さあ、どんな話になるのか聞かせてもらおうか」
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