♦第4話 開戦♦

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「開門!!」 精鋭部隊の部隊長が今までの数十倍の声で叫ぶと、北朝鮮との国境線にある厚さ1メートルの分厚い壁が開いていく 北朝鮮の独裁が加速して20年、一度も開くことのなかった扉が音を響かせる 「開門完了しました」 兵士は言うと門の両サイドに数人が配置する 開門から数十秒、ゴオオという巨人でも近づいてくるかのように、トンネルの向こうから接近してくる轟音に中国側は息を呑んだ そしてトンネルから砲台が姿を現した 「戦車?」 兵士の1人が言い、部隊長も確認する 「国家首席、戦車です。いかがしましょう・・・・」 通常、両国の秘密裏の直接会談には通常の車が用いられる ましてや戦車がいるとは、宣戦布告も同様である 部隊長は、国家首席に返答を求めた
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