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ジェーミアが一直線に国家首席の車に向かうのを、部隊長が塞いだ
「私は、中国保安局防衛部隊長だ。国家首席に申すことがあるならば、私にお取りつぎください」
2人は握手すると、しかしジェーミアは部隊長の横をすり抜ける
と同時に精鋭部隊が動くのを感じ、部隊長がそれを止めた
「待たれよ!!」
部隊長は攻撃の合図を制止しながら、ジェーミア秘書官の肩に手を置いた
「何、か?」
部隊長の険悪な表情と怒声を前にしても、ジェーミアは動じることなくむしろ睨み返した
「何かではない。たった今申し上げたはずです。国家首席と話されるのであれば、私を介してほしいと。これはお願いではなく命令でもあるのですぞ?」
幼稚園児が見たら、恐怖し泣いても不思議ではない表情の2人は、お互いに怯むことなく睨み返している
もはや意地の張り合いのようにもみえる
「・・・・と、ではまず私に向けられている無礼な玩具を取り除いていただけます?」
ジェーミアは前方に特に多い中国側の精鋭部隊を見ながら返答した
「それはできん相談だな」
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