38人が本棚に入れています
本棚に追加
ジェーミア秘書官が手を挙げたのを合図に、戦車の砲台が火を噴き、国家首席を乗せた車の真上をすり抜け、精鋭部隊の数人を吹き飛ばした
「何をするんだ!!」
部隊長の叫びとともに、精鋭部隊が銃を再び向ける
「何って、どけろと申したのに、変な理屈たてて退かせないから、強制的に退かせたまでのことだ」
部隊長がジェーミアを叱責しようと構えた時、部隊長の耳に警報音が響いた
それは部隊長の片耳に付いているイヤホンからで、精鋭部隊の車両からのものであった
『隊長。ミサイルです。上空に弾道ミサイルが北京に向かって飛行中!!』
部隊長はジェーミアに銃を向けながらも、空を見た
そこには確かに弾道ミサイルと思われる物体が北京方面に飛行し、トンネル方面、つまり北朝鮮方面に飛行機雲を作っているのが見えた
「どういうことかね?」
部隊長が素早くジェーミアに怒鳴り付けると
「つまり、国家首席とご対面させろ、ということです、国家首席があちらの両軍の中間地点まで足をお運びいただければ、あの弾道ミサイルは爆破しましょう。」
「何ぃ?」
最初のコメントを投稿しよう!