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再度、部隊長の耳に警報音が鳴り響いた
「それと、あなたの耳にも届いたかは存じませんが、弾道ミサイルはあの一基だけではありません」
ジェーミアの言葉と通信兵からの報告はほぼ同時といっていい
ジェーミアの口が閉じられた瞬間に、上空を数十もの同様の物体が様々な場所へと飛び去るのが目に見えた
「「何ということだ!!」」
発言したのは国家首席から一等兵まで多くに渡り、そしてその半数以上がジェーミアを意識した
「あれには、まあ、御存知の通り、核ミサイルを代表として様々な化学兵器が積まれています。これはほんの序章です。あれだけの数を今の状態で迎撃するのは不可能でしょう。なぜなら・・・・」
アニメやドラマのように都合よく事件が起こるということはない
ジェーミアの会話の最中に、精鋭部隊の通信兵から次々と声が上がった
「中距離以上の通信が不通になりました。まさか・・・・」
通信兵と国家首席、部隊長らが顔を見合わせる中、ジェーミアは一度口を閉じて続けた
「・・・・あのミサイルの内、数発に一定範囲内の通信を阻害するジャミング機能が備わっているからです」
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