プロローグ

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小4の時だったかな いつも気づけば走り出してた ある時僕は気づいたんだ。 「あの赤茶のトラックが僕にはスカイブルーの空に見えて、僕はその上を飛んでるんだ。 こんな事人に言うと馬鹿にされるから、翔にしかまだ言ってないんだよ、だから内緒だからね」 「大丈夫だよ、だって大ちゃんの走ってるとこってかっこいいもん、上級生の人たちなんかよりすぃーすぃって行くから飛んでるように見えるよ」 「そういう翔だって高跳びしてるとき鳥になったみたいに跳ぶからスゲーかっこいいよ」 「ありがと、でもまだお父さん見たいに跳べないんだ。 僕の目標はいつかお父さん見たいに跳ぶ事なんだ」 「翔だったらお父さん見たいに跳べるよ だって翔はスゴいんだよ、僕の身長より跳ぶんだよ だから絶対全国に行けるよ」 「大ちゃんもだよ…… なぁ大ちゃん僕も全国行くからさ、一緒の高校行ってさ一緒に全国行こうね、約束だからね」 「あぁ絶対ね、じゃあ休憩終わり!また練習行こ!!」 あれから8年 あの時俺達は平気でそんな事言ってたね、だから俺は約束を守るために練習を死に物狂いでしてきたよ 結局一緒の高校は行けなかったけど今その約束をもう少しで叶えるとこまできたよ あと少しだから待っててね… 「っしゃあ行くぞ!!」
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