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「愛してる」なんて
気安く言うお前は
気まぐれに夜の海の中
誰よりも上手く泳いでく
俺はまるで
波間に漂う海月の様に
手も足も出ないまま…
「傍にいて」 「離れないで」
涙目で囁いたお前の声が
望まないのに蘇る
繰り返した独りの夜に
牙を剥くのは…今
言葉だけの愛なんていらない
その淫らな身体で狂わせてくれ
厭きる暇もないくらい
荒い手付きに戸惑うお前は
一体どれだけの優しさに
溺れるつもりでいたの?
優しさだけを愛なんて
呼ばないで
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