ノルウェイの森 下

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今日もいつもと変わらない一日が始まる 同じ事の繰り返し。 平凡で退屈な毎日を過ごす ドコか満たされない心 常に風が体を通り抜けいく ノドが渇いてるみたいに、ココロが渇いてるのを感じていた ホームに入ってきた電車に乗り込み座席に座れば、鞄から本を取り出し 外の世界と自分とを切り離す 発車した車内はまだ座席に余裕を残すも、次の駅へと辿り着けば、空いていた所は、あっという間に埋まり 沢山の人に阻まれ、目の前の視界は狭くなっていく そんな中、彼女の存在に気付いたのは ほんのつい最近だった 途中、他の線と連絡する駅に着けば 沢山の人が入れ替わる 車内の人が移動したその時、何気に顔を上げれば 人と人の隙間から向いの座席が一瞬 俺の視界を捉えた
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