51人が本棚に入れています
本棚に追加
火星からの受信
地球暦2050年。
コカツ
地球の資源は枯渇し人類は、
ソンボウ
存亡の危機にたたされていた。
アンウツ
人類に待つ未来は暗鬱で絶望的なものだった。
コンキュウ
世界は困窮の極みに見舞われ、 イット
世界情勢は緊迫の一途をたどる。
ボッパツ
いつ第三次世界対戦が勃発して コンメイ シンタン
もおかしくない混迷の深潭で、人類は最後の審判の日を待つだけになっていた。
モクシロク
黙示録に語られる最終戦争。
それが意味するものは、それと同義である。
ジボウジキ
自暴自棄になった人類が、最後の一線を踏み越えるのも時間の問題に思われた。
ミゾウ ザンテイ
そんな未曾有の危機の中、暫定的な世界政府が設立されたのは必然であろう。
こうして立案されたのが宇宙開拓プロジェクト、のちにノア計画で知られるようになるプロジェクトが始動しようとしていた。
火星開拓(テラフォーミング)を軸にした移住計画、NASAが中心となり進められる事になるアポラス計画の始まりである。
コカツ
人類は枯渇した地球の資源を、シンエン
深淵の宇宙に求めたのだ。
それは同時に人類にとって、長い旅の始まりでもあった。
最初のコメントを投稿しよう!