第1章

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駅を出て、2人とも自転車を押して歩いた。 いつの間にか口数は少なくなり、少し気まずい雰囲気が漂い始める。 「俺の家、この先にあるコンビニを左に曲がったとこなんだけど、椎名はどこらへん?」 「そのコンビニ右に曲がったとこ。 こんなに近所に住んでるのに今まで知らなかったなんて逆にびっくりだよねー!」 「んー……そうだねーほんとびっくり びっくりついでにメアド教えてよ」 「びっくりついでって何(笑)」 断る理由もなかったので携帯を取り出して――あれ? _
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