第1章

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「ケータイ…二個ある…」 美由紀の鞄の中からは、同じ種類の2つのケータイが出てきた。 裏返してみると―― 「あ、これ笹川さんのじゃない? プリクラ貼ってある。」 松浦くんが言うように、片方のケータイには笹川さんのプリクラが貼ってあった。 「……? っていうことは…?」 「あれっ? ごめんごめん 岡本さんに言われて よく見ずに渡しちゃって」 「松浦くんは悪くないし、謝らないで。 でも笹川さんに悪いなぁ……奈緒美ってば変なところでおっちょこちょいなんだから」 「…………」 「どうしたの?」 「あのさ…すっごく言いにくいんだけど……」 _
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