第1章

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そんな学生によくありがちな光景を横目で気にしつつ、時計に目を向けると、 時刻はちょうど10時を指していた。 「そろそろ帰らなきゃ…」 一人ごちて腰を上げる。 学校の近くのこの焼肉屋、電車通学をしている美由紀の家からは随分と遠い。 早めに帰るようにしないと、家に着く時間は遅くなる上に両親の雷も落ちかねない。 隣に座っている奈緒美に一言告げて、美由紀は店を出た。 _
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