第1章

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「そーなんだ。奈緒美にもお礼いわなきゃ。 まだみんな残ってるでしょ? 早く戻らなくて大丈夫なの?」 松浦くんは確かリレーのアンカーだったはず… 今日の主役は松浦くんだと言っても過言でもない。 「あー…大丈夫」 はにかみながら、彼は続けた。 「あ、あのさ…一緒に、帰らねぇ?」 「えっ?」 これには美由紀もびっくりした。 美由紀が松浦と話したことがあるのは数えるほどしかない。 「嫌だったらいいんだけど…もう、暗いし…」 _
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