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しびれを切らしたのか、扉が盛大に開いた。
蝶番がきしみ、一人の少年が部屋に入ってきた。
少年の目に最初に映ったのは、なぜか部屋のど真ん中に置いてあるベッド、そしてそのベッドから落ちそうな格好で眠っている青年だった。
「ふむ」
少年はひとり頷くと、ベッドに歩み寄り………。
「よっ、と」
掛け声と共にベッドのマットレスを持ち上げた。
青年は、落ちた。
「痛っ…………」
「起きたか? すぐに来いよな」
そのまま少年は部屋を出ていった。
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