1~ネコ~

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「あの……どうかされました?」 そう言って光は俺の顔を覗き込む。 ――――ドキッ。 「な、なんでもないよ。 ……じゃあ着替えてくるから待ってな?」 そう言って慌てて部屋に駆け込む俺。 ちなみに、俺の家は二階建てになっていて、二階に俺の部屋とトイレが一つついている。 一階には親が使っていた部屋があるが、今はたまに遊びにくるいとこの寝室になっている。 何なんださっきから。 光の笑顔を見たりしたら何故か胸が………。 こんなにドキドキするって俺、一目惚れか? 相手は猫だぞ? そんな事を考えながら着替えて光の待つリビングへと向かう。 平然を装わなきゃ。 「遅くなったな。 光は飯は食べたのか?」 「はい、ご主人様が起きてくる前に食べました。」 なるほどね。 しかし、ご主人様とゆう呼び方はどこかむずかゆい。 「なぁ、ご主人様って呼ぶのやめてくれないか? なんて言うか……他人行儀で嫌だ。 家族なんだからさ。」 「家族………えへへ……」 またその笑顔だ……可愛い!
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