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僕らの真実
───僕は気付いてしまった。
この村の真実に。
この村からの良い脱出方法が見つからない僕は、
次第にこの村についてのありとあらゆることを考えるようになっていった。
この狂った村は、言ってしまえば───『箱庭』なのだ。
門の外にはもう一つの同じような村があり、結局のところ『外』への出口はない。
では、波の打ち寄せるこの海は、本当に海なのだろうか。
雨が降り星の瞬くこの空は、本当に空なのだろうか。
そもそも、何のためにこんな村が存在しているんだろう。
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