僕らの真実

11/12
前へ
/68ページ
次へ
──南の空にはぽっかりと長方形の『穴』が浮かんでいた。 穴というよりは 空のその部分だけがガラス張りになっているようで。 そして、そのガラスの奥から─── 巨大な見知らぬ人間の顔が 僕の小さな体を見下ろして にったりと嘲笑を浮かべていた。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

100人が本棚に入れています
本棚に追加