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「アハハッ、ゆいかは本当に面白いね!……あ、またこんな言い方しちゃった。……"面白い"っていうのは…僕の中では"惹かれる"って意味と等価なんだ……って、まぁこんなことはどうでも良いか…」
そう言って、知哉さんはにこやかな顔をしながらアタシを見つめる。
「……目を見たらわかるよ」
『え?』
「僕は立場上、色んな人から見られてきた。だから視線の意味はよくわかる」
『………』
「社内に入った時から"御曹子"を見る目ばかりだった。……だけど、一人だけ…何故か下を向いてる子がいた。みんな御曹子に夢中なのに、一人だけ全く関心を示さなかった。それで…ピンときたんだ。"この子だ!"…って」
『……こんなに、外見が違うのに…?』
信じられない…それだけで?
「…僕の目には、あの日と変わらない美しい白椿の姫にしか見えないよ?」
あぁ…もう、本当に…
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