17/18
前へ
/47ページ
次へ
  「アハハッ、ゆいかは本当に面白いね!……あ、またこんな言い方しちゃった。……"面白い"っていうのは…僕の中では"惹かれる"って意味と等価なんだ……って、まぁこんなことはどうでも良いか…」 そう言って、知哉さんはにこやかな顔をしながらアタシを見つめる。 「……目を見たらわかるよ」 『え?』 「僕は立場上、色んな人から見られてきた。だから視線の意味はよくわかる」 『………』 「社内に入った時から"御曹子"を見る目ばかりだった。……だけど、一人だけ…何故か下を向いてる子がいた。みんな御曹子に夢中なのに、一人だけ全く関心を示さなかった。それで…ピンときたんだ。"この子だ!"…って」 『……こんなに、外見が違うのに…?』 信じられない…それだけで? 「…僕の目には、あの日と変わらない美しい白椿の姫にしか見えないよ?」 あぁ…もう、本当に…  
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

637人が本棚に入れています
本棚に追加