第一部『15才』

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私と彼は小さい頃からずっと一緒だった。 親同士が仲がよくて頻繁にお互いの家を行き来し、朝から晩まで色んな話しをしたり、本を読んだり音楽を聞いた。 11才の時にキスをした。 そのキスは恋人同士が行うような求愛のキスとかじゃなくて、ある種の確認行為だったように思える。 私達はキスをして感じる。 "私には貴方しかいないし、貴方も私しかいない" 12才の時に初潮を迎えて、乳房痛とか、腹部の膨満感やら頭痛で精神的にイライラしてる時も一緒だった。 パンツにあれの染みがついたことも話したし、不安感も虚脱感も吐き出すように彼に話して、私達はまるで一体化してるようにお互いの全てをさらけ出していた。 13才の頃から寂しい時には裸で抱きあって眠って、彼のも手で処理したこともあった。 私達以外全てに興味がなかったから、外へ出歩くこともせず、夜毎ベッドの上でお互いの身体をまさぐりあっていた。
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