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鳥籠
広大な大地を飛び回り何年もかけて世界中を廻った1羽の鳥がいた
その鳥は何者にも媚びないし馴れ合ったりもしない
幾度傷ついても、また高く大空へと羽ばたく
彼にとっての世界は限りなく広く、人々はその姿に『自由』を見出だした
あるところに1羽の鳥がいた
小さな鳥籠の中で育った、美しくて気高い小鳥
自分の『死』を悟り、それでも尚何かを信じ続ける姿に人々は心をうった
彼女は自分を不幸とは思わなかったけれど、不幸でなくなったら人々は彼女に見向きもしなくなった
空も飛べない小さな小鳥の世界など、誰も憧れたりしないから
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