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ピチャーン…ピチャーン…
どこか遠くから水の垂れる音が聞こえる
そして所々窓が塞がっている事と夜という事もあってか懐中電灯がなければ1m先もよく見えない
「おいおい…なんだよここ……すげぇ怖ぇな」
「修司ぃ~情けねぇなぁ…情けなさに泣けてくるぜぇ」
徹がため息と共にポツリと呟いた
「うるせぇな!…あぁそぉだ!慎吾!メンバー紹介してくれよ」
いきなりの問い掛けに慎吾が少しビクッとした
「あぁはい!えぇっと…徹さんの隣にいるのが香織で修司さんの隣にいるのが静です」
と言われると2人が挨拶をした
「宮本香織でぇ~っす!よろしくね♪」
「新田静です。よろしくお願いします」
明らかに対称的すぎる…
「んで俺の隣にいるのが中迫俊介です」
「俊介っていいます!よろしゅう!」
全員の挨拶が終わり俺達はまた歩きだした
「香織ちゃんかぁ!可愛いねぇ!俺は徹って言うんだぁ~よろしくねぇ」
俺の後ろの方から会話を楽しんでいる声が聞こえる
「あの馬鹿はうるせぇなぁ…静ちゃん…だっけ?俺は修司って言うんだ。よろしくね」
「はい。よろしくお願いします」
そう言って軽く微笑んだ彼女はとても可愛かった
「あっ修司さん!階段あるんで気をつけて下さい」
「危ねっ!」
そして俺達は階段を上がっていった…
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