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轟く銃声。
大砲の爆音。
逃げ惑う人。
悲鳴。
砂煙と共に消え行く人影。
誰が為の戦か、それすら解らない。
不安に駆られながらも全力で歩いた日常全てが、この砂煙の様に消え行く。
同じ釜の飯を食い、共に笑い合った仲間が一人、また一人と、消えて行く。
不安と孤独が入り混じり、己の目指す場所を見失いそうになる。
明日どころか、一寸先が闇。
歴史を知る私でさえ、この動乱の世の終わりが見えない―――
私は何処へ行くのだろう――
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