1911人が本棚に入れています
本棚に追加
「痛ててて・・・」
俺は喰らった打撃の痛みから、腹を押さえて床に方膝を着いた。
「な、なにする――」
「シャイニング・ウィザード!」
言いかけたが、追い打ちをかけるべく、更にメリーさんは俺が着いた方膝を台として利用し高く跳躍する。
そして次に俺の頭部へと蹴りを与えた。
「ちょい待って!ねぇ、どうしてそんな技を使えるの女子高生!ねぇどうして!?」
技を決めて格好良く着地したメリーさんは、これまたユラリと格好良く立ち上がる。
そしてワイシャツの乱れ、襟を整えて鼻で笑いながら答た。
「女のたしなみです」
そんなたしなみがあるかいッ!?
だいたい世間一般の女子高生がプロレス技を使っても、裡門頂肘だなんて技を使うか!?
いやいやいや。その使用したプロレス技もシャイニングウイザードとか、俺としては「なんかマニアックじゃね?」と言ってもおかしくない。
「言ったでしょう。女のたしなみです」
随分と危険なたしなみじゃないか!
最初のコメントを投稿しよう!