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だいたい身体全体をワイシャツで身を包んでいるからって、今みたいに派手な動きをしたら、その・・・。
「いったい何事です?」
「いやぁ、だから。だからな・・・」
恥ずかしくてあまり、言いたがないがさー・・・。
「その、パンツ見えるから、やめろよな・・・///」
しかし。メリーさんはそんな事は気にもとめないご様子で。
ましてや「それがどうした?」と言いたげな表情と、堂々たる姿勢である。
「パンツが見えたからなんだと言うんですか」
・・・と。髪を手でなびかせ、鼻で笑う始末ですよ。
随分と優雅に言って下さるじゃねぇですかい。
「もとい。サービス」
「んなサービスがあるかぁぁぁぁ!」
っだああああ!穴があったら入りたいくらい恥ずかしい~~んですがぁ!
なんで?なんで俺が恥ずかしい思いせにゃならんのですかい!
「ふっ。純粋(ウブ)な奴め・・・」
嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!また鼻で笑われた。馬鹿にされたーーッ!
「そんな些細な事でいちいち騒がないで下さいまし」
一喝されました。
メリーさんはそれで良しだろうが、俺の立場とかを考慮してくほしい。
女同士のお泊まりとかじゃないんだしさ。
「あのなぁ、メリーさんよ。アンタは女の子なんだから、少しは恥じらいだとか無いのかよ?」
メリーさんは眉を寄せて、ムッとした表情になった。
「良いか。女の子ってのはな・・・」
俺は古今東西。様々なヒロイン(二次元的な意味合いで)のなんたるかを、徒然と語った。
メリーさんは黙ったまま一通り話を聞き終わるや、溜め息を深くついた。
「おいオタク。貴方は女の子(三次元的な意味合い)にどんなイメージを抱いているんですかぁ!」
この一言で充分と言っていいほどに、俺の中の幻想(女の子)は破壊された。
ついで。初撃にベアクローなる技で顔面を鷲掴みにされた。
小さな手のひらからは想像もつかない握力により、顔面が握り潰されかけた。
「良いですか!?いま貴方が説明された事は夢です!だいたいですね・・・」
解放されたと思いきや、このあと小一時間ほどメリーさんによる説教が始まりました。
ええ。もちろん正座してますとも。
「聞いてますか!?」
「は、はいぃ~!!」
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