プロローグ

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プロローグ

    生気が感じられません。  まるで蝉の抜け殻のように空洞で、触れただけでさくっと砕けてしまいそうなそれには中身は何も詰まっていない。    かつては、あったはずの中身は今やどこにいったのだろうか。  することが見つからずにさ迷っていたそれは今でも探し続けている。   虹色に光る旋律を――
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