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「ユリウス!」
私は愛しい彼を呼んだ。
「ん…?」
眠たそうに目を擦る彼は
根暗な機械マニアの時計屋「ユリウス・モンレー」
「いつのまにか寝ていたようだな…」
「こまめに休みを取らないからよ?」
彼は放っておくとずっと仕事をしてしまう。私だって仕事は好きだけど、彼程では無い。
「眠くなったら寝るからいいんだ」
「ベッドで寝なきゃ身体に悪いわ!!」
この世界は時間がチグハグで昼の次に夜が来たり夜の次に夕方がきたりする不思議な世界。
そんな世界にハートの国の宰相「ペーター・ホワイト」変態ウサギに連れてこられた。
来た当時は銃弾飛び交う世界に無理矢理連れてこられて彼を恨んだ。
「心配無い。お前が居るだけで癒される。」
でも今は少しだけ感謝している。ユリウスに会えたのはペーターのおかげだから…
「よくそんなセリフが言えるわね?」
クスリと私が笑うと彼はブツブツ言いながら顔を赤くしてそっぽをむいてしまった。
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