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そのときは役割について詳しく知らなかった。
だから「嫌なら止めればいいじゃない?」って言った事がある。
そうしたらエースは笑っていた。私には少し悲しそうに見えた。気のせいかもしれないんだけれど…
今もよく分かっていないのだが、役割は変えられないものらしい。
ユリウスも変えたいと思っているのかしら…
「なんだ?」
「えっ?」
「そんなに見つめられても困るんだが…」
「ご、ごめんなさいっ//」
知らない間に凝視してしまっていたらしい。
慌ててそっぽを向いた。
「アリス何考えてたんだぁ?」
エースが茶化すように言ってきた。アンタとユリウスの事だなんて言えない…
「別に何でも無いわよ…」
心なしか声が小さくなる。
「あ、分かった!
やらしい事考えてただろ?」
「ち、違うわよ!//
変な事言わないでっ//」
「昨日の暑い夜を思い出していたんだろぉ~」
「ち、違っ//」
「そんなに昨日暑かったか?」
「「…………」」
鈍すぎる…
ー
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