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「アリス……?」 買い物から帰るとアリスは居なかった。 何処かへ出掛けに行ったのか? 「全く…書き置きくらいして置けば良いものを…」 アリスは余所者だ。だからこの世界の住人に好かれる。 これは必須事項だった。そうでないと生きていけない。 そぅ、ゲームが成立しないからだ。 あいつが来てからしばらくたつが初めてあった時はただのうっとうしいだけの女だった。 だかアリスと関われば関わるほどに引かれていった だが私はあの猫のように笑わせてやる事もできないし、あの城のように豪華な持て成しもしてやれない。 諦めていた。 だがアリスは私を選んでくれた。 最後のときが来た時、アリスは強がって「会ってきた」と言った。 そんな事出来ない事を私は知っていた。それはアリスもわかっていた事だろう。 それでも気づかってくれたアリスが愛しかった。 「どこにも行かせない」といった私に頷いてくれた。 ー
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