第1章:プロローグ

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「ちぇぇえええぇぇぇええぇぇん!!!」 私は橙を視界に捉えると、その可愛らしい笑顔へ高速でダイヴした。 勿論、橙を私は最高の笑顔でお出迎えする。 「らんしゃま~!ただいまっ!」 橙もまた、私を見るなり私の胸へと飛び込んで来た。私は橙を全力でキャッチして、狂々(くるくる)と廊下を回った。 (あぁ、橙。お前は何て可愛らしいんだッ!これはまるで…、天使ッ!!) 思わずそう言いそうになって私は、ぐっ、とこらえた。 いけないいけない。私はあくまで橙の保護者なのだ。そんな変態みたいな事を口にしては………、 「らんしゃま、どうかしたんですか?顔がとっても赤いです」 ここで私の事を心配してくれるのか、橙よ。あぁ、君は何て(以下省略 「え、あぁ。少し熱があるのかもしれないな」 「えっ!らんしゃまお熱があるんですか!?」 そう言って橙は私の額におでこをを当ててきた。 ブシャァアァァッ!! そして私は鼻血を噴出した。
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