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第1話
――落ちる
墜ちる
堕ちる――
召還のパターンとしてはテンプレだが、どうにもこの落下特有の浮遊感というのには慣れることがない。
気を紛らわせる為に目まぐるしく変わる景色に目を向ける。
空に浮かぶ古代島
地下に築かれた王国
近未来的なフォルムの人工惑星
様々な景色が、様々な世界(・・)が洪水のように押し寄せては彼方に消えていく。
そうして、如何にもRPGに出てきそうな、緑豊かな景色にぶつかった瞬間、粘性のある液体を頭から被ったような感覚と共に、光の中に放り出された。
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