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そうこうしている間に私の身体を乗た救急車は派手にサイレンを鳴らして走り去って行く。
「私」自身はなぜか事故現場に取り残されてしまった。
パトカーも到着して、事故を起こした車の運転手を取り調べたり、目撃者の聴取をしたり、交通整理に取り掛かった。
やっぱり「私」に気付く人は誰もいない。
事故の当事者なのに…。
「で、どうする?
時間はあと僅かしかないぜ」
男の子が私を見上げる。
《契約》ねぇ…。
それって、生き返るってことなのかな?
「生き返るのとはちょっと違うな」
あ、また心を読んだ!
「そんなのどうでもいい!早く決めろ!
時間がねぇんだよ!」
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