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いつもの見慣れた街
下校途中の学生
夕飯の買い出しに行く女性
仕事帰りのサラリーマン
客待ちのタクシー
何も、変わりない
平凡な日常
辺りを見渡し、ひと息吐く
「退屈にもほどがあるな…」
紅い髪をゆらす若い女が口にした言葉は、誰にも聞こえないほどの小さな声で
でも相方には十分聞こえていたようで
「何が普通かもわからねぇな」
と返事をしたのは、蒼い髪をした若い男
彼は紅い髪の彼女と共に姿を消した
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