孤独少年

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一人きり「孤独」を友に 誰の干渉も受けず 上手く生きていたつもりだった 誰の言う言葉からも 誠意を感じられなくて 面倒臭ぇと 知らぬふりの毎日 時に訪れる悲しみや 虚しさを心に閉じ込めて これが自分でしかないんだと だから気付けばいつも 誰かを傷つけていて 後味の悪い後悔が滲む すぐ側で 見てくれている存在が 居る事さえも分からずに 「一人」を盾に 格好つけていただけだったんだ あの日あなたが放った いくつもの言葉達は 今も僕の胸の奥に 突き刺さったままで 昔 孤独慣れしてしまってた 自分が愚かしく思えて 少し 自分の事が 分からなくなって来る 「『孤独』で居たいんなら 繋がりたいとか言わないで」 僕は全て見透かされてたんだ あなたの瞳の奥の光は 真っ直ぐ僕を突き抜けて 心の奥を 照らし出した こんな近くで 見てくれていたと 初めてそう感じた 嬉しさで いつしか涙が こぼれ出てきた あの日あなたが放った いくつもの言葉達が 意味を成すその時に もう一度話したい 昔 孤独慣れしてしまってた 自分を懐かしんでは 少し 笑い合える それだけで良い
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